FXにおける資金管理とは?必要性や注意点を徹底解説

FXをやっている方の中には、少額資金から簡単に始めれそうそうだから始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、実際にやってみると、利益を全然上げられず、資産を増やすどころかマイナスになってしまったという方もいると思います。

そんな方にぜひ実践していただきたいのが『資金管理』になります。

これができるのとできないのとでは利益に大きな差ができます。この資金管理を上手く行うことができれば、それだけで利益を出すことが可能といっても過言ではありません。

本記事では、そんなFXで大切な資金管理について解説しています。

FXにおける資金管理とは?

FXにおける資金管理とは、目標の利益を達成するために効率よく運用することです。
目標達成に向けて損益をコントロールする意味合いをもっています。

また具体的な資金管理の内容は、1回あたりの取引で使う資金、狙う利益額、許容損失額などあらかじめルールを決めた上で取引することです。ルールを決めて日々の損益をコントロールするとイメージすればわかりやすいでしょう。

FX初心者の多くが勝てないのは、資金管理ができていないからだといわれています。損失を抑えて利益を達成するためには、目標額や許容損失額といったルールを定めたうえで、資金管理を実践することがとても重要になります。

もう一つとても大切な考え方で、資金管理とは「リスクとどう向き合うか」ということになります。

世の中に必ず勝てる、資金を1円も減らさずに利益を上げる手法=聖杯は基本的にありません。

リターンを得るためには、必ずリスクも存在しており、リスクを許容しながらリターンを得るためにどうするかということになります。

勝率100%がないということはどこかでは必ず負けますし、ルールによっては勝率30%などと低いけどトータルで利益が出せることも十分あります。

トレードをして負けたときに資金を飛ばしてたら、いくら資金を投資しても何度でも資金を無くしてしまうのでルールが必ず必要です。

そこで必要になるのが、資金管理の推奨ルールの考え方は%(パーセント)です。

%(パーセント)で考える

例えば100万円の元手でコイントスを行います。表が出たらで投資額の2倍、負けたら投資額を失ってしまうとします。

この時、10万円投資して表が出れば、元手が110万円に増えます。これを繰り返して資金が1000万円まで増えたとします。

この状態でも変わらず10万円を投資していくのか?ということです。
1000万円でも10万円しか投資しなければ、資金の増えるスピードは圧倒的に遅くなりますよね。

では、10%を投資すると決めるとどうなるか?

元手100万円だと10万円の投資額は変わりませんが、1000万円になると投資額は100万円、1億円になると1000万円の投資額になります。

このように資金が増えるにつれ投資額が増えるので、資金の増えるスピードがかなり早くなります。

また、資金が減るときも%(パーセント)だと威力を発揮します。

定額の場合だと100万円で10万円投資すると、10回連続で負けたら資金がゼロになります。

これが10%だと100万円だと90万円になり、90万円で負けると81万円、81万円だと72万円という感じで、1円から投資できる場合だと100回やっても資金がゼロになることはありません。

資金が増えるときはスピードを早めてくれて、資金が減るときはスピードを遅くしてくれるので%(パーセント)の考え方はトレードでは絶対に必要な考え方です。

資金管理はなぜ必要なのか?

FXでの大きな損失を避けながら目標の利益達成を目指すために、資金管理の重要性を押さえておきましょう。

資金管理はメンタルに直結する

資金管理はメンタルに直結します。
大きな損失をしてしまった時に、取り戻そうと大きなリスクを取ってしまったことはありませんか?
大きくリスクを取った時に限って大きな損失となり、更にそれを取り戻そうとして大きなリスクを取る。・・・そうして最終的には資金が無くなってしまう。

資金の30%のドローダウンを短期間で味わうと、メンタルが崩壊すると言われています。
メンタルが崩壊するとルールを守れなくなるので、トレードで勝つのも必然的に難しくなります。

まだ経験されたことがない方はわからないかもしれませんが、人間は欲望の塊です。

お金欲しさにトレードをして資金を失ったら、それを取り戻そうとするのは自然な行為で、それが悪循環を生んで資金を無くすんです。

なので、資金が大きく減らないよう資金管理をすることはかなり大事な作業です。

資金管理が守れない理由

資金管理が守れない理由の1つにトレードを始めた理由とも同じで、「トレードで早く資金を増やしたい」と思うからです。この気持ちがあるから、大きなリスクを取ったり、チャンスでもないところでトレードをしてしまったりするわけなんですよね。

それで段々ギャンブル傾向になって、しかもそれで勝とうものなら資金が大きく増えるので味をしめてリスクを大きく取ったままトレードをしてしまいます。

FXで資金管理をする際の注意点

資金管理を意識しても、場合によっては思ったような結果が得られないことがあります。実際の取引で効率的に利益を上げていけるように、資金管理する際の注意点を理解しておきましょう。

資金管理をすれば必ず勝てるとは限らない

資金管理をすれば確実に利益を得られるわけではありません。これから紹介する2点が影響して、損失が増えるケースもあります。損失を防いで利益を得るために、資金管理に影響する要因と対策を確認しましょう。

1.エントリーポイントが間違っていれば負け続けることもある

当然、エントリーポイントが間違っていれば、損失が続く可能性があります。
相場分析をしないで適当に取引すると、連敗につながる可能性があります。
取引を開始する際には、必ず相場分析をして相場の動きを予測することが大切です。

2.想定外の事態が発生する可能性がある

FXでは、スリッページやスプレッドの拡大といった想定外のことが起こる事があります。
スリッページとは、注文のタイミングで相場が急変動し、注文時と約定時の価格に差が生まれることです。

スプレッドは買値と売値の差額で、いわばFXにおける取引コストです。FX会社によってスプレッドの値は異なり、差額が小さいほど取引コストを抑えられます。

スプレッドについてはこちらで詳しく解説しています。
FXにおけるスプレッドについて

想定外の事態が発生した際に少しの変動でも損失が大きくなりやすいのは、レバレッジを高く設定しているケースです。レバレッジをかけると大きな利益獲得が目指せるものの、大きな損失を背負うリスクもともないます。損失を膨らませないためには、レバレッジを高くしすぎないほうがよいでしょう。

トレードでの実際の資金管理方法

破産確率という面白い統計データがあるんですが、例えば勝率60%でリスクリワードが1:1(平均利益額と平均損失額が同じ)の時に、

・1取引で資金の40%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率100%

・1取引で資金の30%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率50%

・1取引で資金の20%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率10%

・1取引で資金の10%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率1%未満

・1取引で資金の5%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率0%

というデータがあります。

資金に対していくら投資したらということですが、実際この考え方はトレードには不向きです。

なぜならトレードには損切りという概念があって、一般的なのは重要な高値や安値の外に損切り設定をするということですが、その損切り幅は一定幅ではなく状況によって異なるからです。

まずは資金に対しての損失%を決めてから、いくら投資するか、どれくらいポジション量を保有するかが決まってきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?ここではFXにおける資金管理について解説しました。FXにおいて資金管理を守ることは長い目で見て一番安全に早く資金を増やす道といっても過言ではありません。無茶をすると一気に崩壊してしまいます。

資金管理は全ての土台になります。

FXであまり稼げていないという方は、資金管理がしっかりとできているか今一度考えてみましょう。

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